2017年8月15日火曜日

これからの自動車

 わが家のゴルフVは登録後10年たった。昔は10年が買い換えの目安だったが、最近の車は耐久性があり、走行距離も7万キロ(4.4万マイル)に満たないからメンテナンスをすればまだまだ乗れるので、今のところ買い換えの予定はない。そのつもりで昨年と今年に冬用・夏用タイヤを交換したのは先に書いたとおり。
 今買い換えないもう一つの理由は今後の自動車の姿がはっきりしないからだ。具体的には動力。さらに実用化を目前とした自動運転だ。
 ヨーロッパではフランスとイギリスが相次いでエンジン単独車を将来禁止する宣言をし、ボルボは2年後にはエンジン単独車の廃止を決めた。つまりエンジンそのものは無くならないが、少なくともヨーロッパでは電気自動車やプラグイン・ハイブリッドのような電気モーターを中心とした動力に移行していく方針ということである。ちょっと前まではクリーンディーゼル車が欲しかった。軽油はガソリンに比べ需要が少なく災害時にも安定供給が可能で安心だと思っていたからだ。だけどフォルクスワーゲンに引き続きメルセデスベンツまでディーゼル不正が発覚してディーゼルはやっぱりクリーンでは無いからということで、ヨーロッパではディーゼルから電気自動車に移行していくことにしたのであろう。するとディーゼルは時代遅れとなる。しかし原発で電力供給が安定している国では電気モーターで問題ないのであろうが、原発事故を起こした日本や原発を持たない途上国はどうなる?再生可能エネルギーはまだまだ実用には届いていない。しかも日本にはマツダのディーゼルがあり、ドイツと違いNOXそのものがほとんど発生しないエンジンなのでPMだけきれいにすればまだまだディーゼルは将来性がありそうだ。気になるのはマツダと同じ思想のディーゼルを持つボルボが電気モーターに移行するのはどういうことなんだろうか。ボルボはせっかく開発したクリーンディーゼルを捨てる決断をしたのであろうか?それともクリーンディーゼルを生かしたプラグインハイブリッドを中心に展開していくのか、数年しないと方向が読めない。さらにはマツダはディーゼルとガソリンエンジンのいいとこ取りのエンジンすら開発しているので、ガソリンも燃費が劇的に向上すればまだ捨てがたい。水素はちょっとガラパゴスになってしまい世界のマーケットという視点では将来性はないでしょ。ということで、電気、ディーゼル、ガソリンの勢力分布がどうなるか、ここ数年が激動の時期なので今買い換えるのは得策では無いと思う。
 次に自動運転だがこれも数年でかなり実用化されそうだ。現在の運転支援システムがすぐに時代遅れになるのか、あるいはソフトウェアアップグレードで将来バージョンアップして自動運転に対応してくれるのかもわからない状態ではやはり車は買うに買えない。

 ということで、今は様子を見ているところ。今一番欲しい車は、マツダのディーゼルエンジンもしくはスカイアクティブXのガソリンエンジンを搭載したプラグインハイブリッドで、停電時に三菱アウトランダーみたいに電力供給でき、しかもスバルのAWD技術もある大きすぎないゴルフヴァリアントくらいのサイズの車。もちろん自動運転へのアップグレードが保証された運転支援システム標準装備。それをオールジャパンで作ってくれないかな。

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