2010年5月9日日曜日

高速道路無料化

高速道路料金がどうなるのか不透明。メディアは民主政権発足直後は高速道路無料化のマニフェストをコケにして考え直せとキャンペーンをしまくった舌の根も乾かぬ間に、今度は実質値上げは公約違反だとつるし上げている。相変わらず本質的な議論を無視しておきながら、政府を批判するのが使命だと勘違いも甚だしい。別に民主党支持でもないし自民党支持でもないが、マスコミが検証すべきを書かないのが気にくわない。

MaSoNiの考える本質は、移動の自由、CO2排出の削減、事故の経済損失とのバランス、そして道路財源だと思う。
新聞はCO2排出はあれこれ書くが、公共交通からマイカーへの乗り換え(CO2排出増)とスムーズな移動による燃費向上(CO2排出減)との兼ね合いで、一概に無料化や値上げがどう影響するか読めない。実験するしかないと思う。
事故の経済損失を考えたら無料化が良い。歩行者やバイクが自動車事故に巻き込まれる数が減ると思われるから。
移動の自由を考えたらやはり無料化。ただし、行き過ぎた自由は無秩序となるので、緩やかな制限は必用。何らかの料金は自由に対して支払う。
道路の整備を考えたら一見有料化。ただし道路計画の財源まで国交省や旧道路公団に任せたら国土整備の大義名分のもと天下り中間搾取の元となるので、道路料金よりむしろ税金でまかなうのが正攻法。やはり高速道路は無料化か。
ついでに受益者負担原則論に対する反論。高速道路を使う人だけが受益者ではない。高速道路が物流の重要ルートであるので、国民全てが受益者である。高速道路がなければ宅配便や郵便だって遅くなって不便になるし、新鮮な野菜や魚をスーパーで買うこともできなくなるのだ。

要は、一般道路通行をなるべく高速道路に吸い上げ、同時にどう車からから公共交通への振り替えをするか。メディアはこの方法を提案し可能性を検証してほしい。

例えば高速道路無料化で一般道通行を減らす。一方、国交省紐付きのガソリン税は環境税分を増税して完全地方税化する。ガソリンが実質的に値上がりすれば不要な自動車使用は減るし、(事実高値になったときは道路が空いていた)、エコカーも普及する。そしてこの財源をどう使うかは地方の自由。新たな道路整備に使うもよし、赤字公共交通の補助に使うもよし、医療補助に回すもよし、介護につかうもよし。いかが?

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