2017年9月10日日曜日

リスク管理を考えよう

 人生はいかにしてリスク管理をするかが大切です。でも、そういう感覚で日々を過ごしている人はどのくらいいるのでしょうか。病気のリスク、事故のリスク、災害のリスク、戦争のリスク、老後のリスク、リスクはいたるところにあります。生命保険だけでは足りません。

  例えば赤ん坊をスリングで抱っこして自転車に乗っている若い母親。自転車で転んだら自分は擦り傷で済んでも赤ちゃんは死ぬかもしれないと認識しているのでしょうか?例えばフラつきながらかろうじて自転車に乗れているお年寄り。転んだら寝たきりになるかもしれないとわかっているのでしょうか?車の後部座席で孫を膝に乗っけているおばあちゃん。事故になったら時孫が死んでしまう可能性が高いと理解しているのでしょうか?田舎を捨て都会暮らしをしているの老々夫婦、足腰が衰えた時、認知症になった時に備え十分に貯えをしているのでしょうか?都心の高層マンションの住人。首都直下震災の時、停電で30階まで階段を上り下りできますか?食料飲料水は十分に備蓄していますか?

 事故のリスクは個人で対応するしかありません。危険な行為は避ける、その一言に尽きます。でも便利だから自転車で3人乗りをしてしまいます。それならそれならせめて子供にヘルメットを被せればと思いますが、そうしない人はたくさんいます。子供のヘルメットを努力義務にとどめて取り締まらない国が悪いのでしょうか?いえ、リスク管理を考えていない親が悪いのです。楽だからよろよろ自転車に乗って転ぶお年寄り、自転車を規制しない国が悪いのでしょうか?

 おそらく多くの人は防災なら考えているかもしれませんし、老後の貯えを計画的にしている人もそこそこいると思います。でも、最後は国がなんとかしてくれるだろうと高を括っていませんか?
 都心は人口密度が高い分災害援助も日数がかかります。すぐに助けに来てくれない自衛隊が悪いのでしょうか?援助物資がすぐに届かないのは国の怠慢でしょうか?人口密集地に住んでおきながら1週間分のサバイバル準備をしていない自分が悪いのではありませか?
 年金を払っていても老後は全く安泰ではありませんが、それは国の責任でしょうか?増税に反対し続け安い税金や低額の年金支払いを享受し、故郷を捨て都会の便利な暮らしを得た代わりに地域の支え合いを得られなくなった自分たちの責任だとは思いませんか?

 自然災害以外に危機が乏しくなった平和ボケにっぽん。そして最後は国のせいにしてしまう日本人。しかし日本は低負担低福祉国家なのです。税金は安くて国の責任は小さい国なのです。そのところをしっかり考えて個人で対策を立てるのか高負担高福祉国家にするのか、そこを考えるのが最優先ではないでしょうか。

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